銀河英雄伝説〈4〉策謀篇
田中芳樹「銀河英雄伝説〈4〉策謀篇」読了。皇帝簒奪、フェザーンの武力支配、それに対するヤン・ウェンリーの対抗策がいつ効果を発するのか、そうそう簡単に効果は現れないのではないか?というドキドキ感が良い。そして5巻を手に取り最初のページを開いたら壮大なネタバレがあっておいィ?な気分に。
— Hiroki Kashiwazaki (@reo_kashiwazaki) 2020年11月8日
銀河英雄伝説〈3〉雌伏篇
銀河英雄伝説2 野望篇
田中芳樹「銀河英雄伝説2 野望篇」読了。ここでDIE NEUE THESEでの予習範囲はお終い。2巻と8巻がひどい(作者の人でなしっぷりが)と言われるが、そう聞くと8巻が楽しみである。そして今回の出張に3巻を持ってくるのを忘れてしまったので、読み物がなくなってしまった。常に2冊は持ち歩かねばいかんね。
— Hiroki Kashiwazaki (@reo_kashiwazaki) 2020年10月22日
ぼくらの哀しき超兵器
植木不等式「ぼくらの哀しき超兵器 軍事と科学の夢のあと」読了。僕は中学生の頃から植木不等式氏を敬愛してやまなかった。科学朝日の休刊は何より氏のコラムを読むことができなくなることに憤りを感じるほどだった。本書では氏の筆致が衰えるどころかノリノリの円熟の域に達したことを確かめられる。
— Hiroki Kashiwazaki (@reo_kashiwazaki) 2020年10月17日
銀河英雄伝説1 黎明篇
非合理性
リサ・ボルトロッティ,鴻浩介「非合理性」読了。心理学に係累を殺されたのかというほど心理学を蛇蝎の如く嫌う僕にとって、現代哲学のキーコンセプトシリーズを読み始めて以来初めて罵りたくなったが、最後でその認識に疑問を抱き、一ノ瀬正樹の解説で自由意志との関連を指摘され理解の浅さを恥じた。
— Hiroki Kashiwazaki (@reo_kashiwazaki) 2020年10月1日
リサ・ボルトロッティ、鴻浩介「現代哲学のキーコンセプト 非合理性」読了。このあいだどこかで言った気がするけど、読んでいて腹が立ってたまらなかった。それは僕が「合理性なるものがあるもんか」という立場で読んでいるからで、この本は「合理性があるのは当たり前」という人に書かれているのだろう、ということを最後まで読み終えてようやく気付かされた。
合理性というのは英語ではrationalityだが、ratio + nal (形容) + ity (名詞) という組み立てから分かるように合理性というのは ratio (割合) が適切である様を述べていて、それは何との割合であるかというと「社会 (が求める人格像)」と (自分の現実の人格と) の釣り合いを指しているのだという。そしてこの「社会が求める人格像」があるからこそ法があり、罰則がある。そして刑法39条に記載されている、刑法上心神喪失状態にあるものを罪に問わないというのは、まさにこの合理、すなわち、ひどい話に聞こえるかもしれないが「人間であるかどうか」を問うているのである、というのには唸らされた。
僕はこの「調和」なるものが (たとえば「常識」のような概念のように) 一意に定まるものか、存在するものかと懐疑的に思っているから、合理性が存在するという考え方に反撥したのだが、しかし思考停止して合理性の存在を疑わない人と同じように、何の根拠もなく合理性が「ない」と主張する僕もまた同程度に軽薄なのだ。この合理性に関する議論は自由意志に関わるのでは…と思った矢先に解説の一ノ瀬正樹がそれについて言及していて「やられたー」という気持ちになった。悪くない読後感である (ただし解説があったからこそ) 。
読書について 他二篇, 自殺について 他四篇
ショウペンハウエル「読書について 他二篇」「自殺について 他四篇」読了。後期の講義が始まると移動時間のおかげで読書が捗る。エーリッヒ・フロム以来のイライラ思想であった。ショウペンハウエルのヘーゲルに対するルサンチマンがマッハでヤバい。一応「意志と表象としての世界」をポチりましたわ。
— Hiroki Kashiwazaki (@reo_kashiwazaki) 2020年9月25日